5年ぶりのバリ島 |
バリは5年ぶり、しかもサーフィンオンリーなんて初のトリップである。未知の波に出会える喜びと、ほんとに乗れるの?っていう不安、サーフトリップコーディネーターとしての使命感が渦巻くが、とにかくGO AHEADでバリに入国。
現地時間17時に到着。デンパサール空港を降りると、ガラムのにおいが漂う中、いきなり数人のバリニーズが達者な日本語を操りながら近づいてくる。
うん、これがバリだね。荷物なんか渡すもんならチップせがまれるので、取り合えず愛想笑いで彼らをかわし、現地のオペレーターと合流しホテルに向かう。
ホテルはバンタイクタ通りとレギャン通りの丁度中間にあるロサニホテル。サーフトリップワールドで手配できるもっともリーズナブルなホテルだ。
部屋はツインでクーラーもばっちり。プールもあるし、海上がりに入ったら最高!なんて思いながら、サーフトリップワールド(STW)のスタッフ2人と、専属ライダーの有本圭プロに合流。
ローカルサーフガイドを呼び、打ち合わせ。今回の滞在は3泊5日だけだったので、2日目はレンボガンへボートトリップ、3日目はメドゥウィー、バリアンでサーフィン、帰国日はクタ、レギャンでサーフィンすることになった。
いきなり、ビデオで何度も見た夢のボートトリップ!!興奮して寝られない・・・
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レンボガンへボートトリップ |
朝7時に起床。ガイドの車に乗り、20分くらいで港まで到着。港といっても小さな漁港のようなところだった。
我々が乗るボートは全長10m近くあり、4人でこんな立派なボートを1日チャーターできるなんて最高の贅沢である。
我々とガイド、ガイドのスタッフ合わせて8人でいざレンボガンへ。1時間でポイント到着。軍艦が沈んでいるため、軍艦ポイントと名前が付いている。
ボートから見るポイントはまさにビデオでよく見た波と同じでしかも面は鏡面、パーフェクトのレギュラーが割れていた。
やっぱり日本と違うなぁなんて感動しながらボートからパドルしてエントリー。既に10人くらい入っていたが、千葉の激混に比べればまさにパラダイスだ。
セットは肩、頭くらいだったが日本の波ほど大きさは感じない。波質は厚速めで、見た目乗りやすそうだったが、日本の小さな波に慣れていたので、なかなか乗れない。
しっかりパドルしないと乗れないようだ。数本トライし、とうとう捕まえた。誰も乗っていないことをチェックし、テイクオフ。
ちょっとレイト気味だったため、長くは乗れなかったが、それでも今まで日本で乗っていた波と比べれば、パワーあり、形良く、こんな波に毎日乗っていれば相当上手くなるなぁなんて思いながらピークへ戻る。
STWスタッフや有本プロも気持ちよさそうに波乗りしていた。約2時間で5本くらいしか波を取れなかったので、次に来るときはちょっと厚めの板を持っていこうと決めた。
昼食はレンボガンで海が一望できるレストランでナシゴレンを食べ、その後はマッサージ。
昨日までの日本の喧騒がうそのように時間がゆっくりと流れている。午後は潮が引いてしまったので、他のポイントでは波乗りが厳しいとのこと。
パドルで疲れた体に休息を与える。
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メドゥウィー |
3日目、同じく7時に起床。バリ島最西端のポイントでパーフェクトグーフィーが割れるメドゥウィーにガイド付きレンタカーでトリップ。
約2時間半のドライブ、車の中から時折見える波はパーフェクトな三角波なのに誰もエントリーしていない。
まだまだ未開の地があるのかもしれないと思っている間にメドゥウィーに到着。噂通り、完璧なグーフィーが割れており、インサイドまで簡単に乗り継いでいた。
上手いサーファーにいたっては何発も当て込める波だ。
このポイントはローカル意識が強いため、ビジターはローカルが販売しているTシャツを買わなければならない。
1枚¥1000(時価)らしいが、パーフェクトなグーフィーを堪能できると思えば安い買い物である。ついつい2枚も買ってしまった。
サーフトリップにはこういったローカルリスペクトや交流も大事である。
グーフィーはちょっと苦手だったが、そんなマイナスな気持ちよりも、一度乗ったらどこまで乗り継げるんだろう・・って気持ちのほうが強い。
生涯波乗り人生の中でもっとも長く波に乗ることができるかも知れないという期待を胸にエントリーした。
昨日と同様のサイズで厚速い波であったため、自分の板だとなかなか波を捕らえることができない。
辛抱強く波待ちしていると、丁度自分の位置にベストな波が入ってきた。パドル開始、ピークはまさに自分だ。
テイクオフには結構余裕がある。すぐにレールを入れるとどこまでも続くフェイスが自分の進む方向へ自動的に導いてくれる。
板の上で顔がほころぶ。グーフィーのアップスンすらままならない自分であるが、何もしないであっという間にインまで乗り継ぐことができた。
生涯のグーフィー最長距離。そして、ゆっくりアウトに戻る。
皆、本当に楽しく波に乗っていた。日本のガツガツした雰囲気は皆無で、上手い、下手関係なくアットホームな雰囲気で波乗りを楽しんだ。
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クタビーチ |
最終日はステイ先のホテルから近いクタビーチで波乗りをする。サイズはセット胸くらいで面ツル。セット間隔は5分くらいか。
バリで毎日サーフィンしていれば物足りない波と感じるかもしれないが、それでも千葉の週末オンリーサーファーにとっては十分の波である。
比較的、日本のビーチブレイクにそっくりなので非常に乗りやすく、ファンサーフを楽しんだ。
結構、初心者も多く、板も貸し出ししていたので気軽にサーフィンを楽しむにはクタがベスト。
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旅を終えて・・・ |
今回、初海外サーフトリップを体験。日本では週末オンリーでガツガツした雰囲気の中、サーフィンをしていたが、そんな自分が卑しくみえる程、バリの雰囲気はのんびりしていて、本当に波乗りを心から楽しめた。
良い波に出会えたからだけではなく、地場での交流、南国の雰囲気は初めての体験であり、たとえ波がなくても十分楽しめるのがサーフトリップの魅力であると心から思う。
そんな気持ちになれるサーフトリップを一度経験したらもうやみつき・・・。
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